TERUMI HAGIWARA OFFICIAL BLOG
パリの活版印刷工場  by アスティエ・ド・ヴィラット

ナチュラルテイストの陶器が人気のアスティエ・ド・ヴィラットが活版印刷工場を所有することになりました。以前からアスティエのカタログの印刷を行っていた工場で現在、その古い活版印刷機を動かせる職人は4人という小さな工場です。「美しいものを残してゆきたい」というオーナー兼デザイナーのブノアとイヴァンの熱い思いから、工場を傘下に収めることに…。その工場はパリ市内から車で40分ほどの郊外にあります。コレクション最終日、二人の案内で工場を訪れました。インクの匂いがする工場内のあちこちに、アスティエのカタログやアジャンダ(ダイアリー)が散乱していてギャラリーのようでした。時は美しさに味方する。という言葉を思い出しました。

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写真上、待ち合わせをしたアトリエでクリスマス作品を作る巨匠バルテュスの節子夫人とお茶をいただきました。仕事着というタブリエが素敵だったので一緒に撮影。クリスマス作品は今まで以上の大作、楽しみです。

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蒸し野菜料理  by アラン・デュカス ホテル・ル・ムーリス

コレクションの合間に一息ランチ。ホテル・ル・ムーリスのアラン・デュカスのレストランへ行ってきました。昼夜コースの初めに出してくれる蒸し野菜。サラダより優しく温まる一品です。さあ!午後はゴルチェのクチュールコレクションからスタートです。

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写真上、岩塩を敷き詰めたせいろで熱々を出してくれます。右、ピックで刺してオリーブソースでいただきます。

ホクホクポトフ  at Camille

寒い日にはやっぱりポトフ。冬のパリの定番メニューです。

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写真上、マレー地区にあるお気に入りのビストロ、カミーユで。コンニション(ピクルス)を添えて。

氷点下のパリ

とにかく寒い!連日氷点下のオートクチュールコレクション。お気に入りNoir Kei Ninomiyaのコートに包まれラビットの帽子とマフラー、完全防備で移動中です。

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ゴシッククチュール by グオ・ペイ

中国、韓国などのアジアンデザイナーの登場でクチュールコレクションがさらなる広がりを見せています。昨年のメトロポリタン美術館のコスチューム展「鏡の中の中国(China Trough The Looking Glass)」で歌姫リアーナが着たのはグオ・ペイのガウンドレスでした。その2年前にクチュールコレクションで発表されたものとか。メットガラのレッドカーペットを歩く姿は、アメリカン・ヴォーグの表紙を飾り一躍脚光を浴びました。グオ・ペイの17年春夏クチュールコレクションは、マリー・アントワネットが処刑されるまでいた牢獄(現在は司法宮)コンセルジュリーで発表しました。このコンセルジュリーは伝説のコム デ ギャルソンとマルタン・マルジェラの合同ショーが行われたところです。テーマは「Legend」マリー・アントワネットを彷彿させる金銀スパンコールに十字架が加わったゴージャスゴシックです。

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オートクチュールデビュー by HYUN MI NIELSON シュンミ

パリ・オートクチュール最終日、「わあっ!」と思わせる新人デザイナーのコレクションを見ました。インビテーションはe-mailで送られたモノクロの画像が1枚だけ。その儚げで強いシルエットを打ち出している1枚のドレスに魅せられてコレクション会場へ向かいました。シャンゼリゼ通りの裏道、小さな家のドアを入ると白いドレスをまとった少女がベットに座っています。小部屋3室でのスタンディングショーは13ルックを披露しました。どれも繊細にチュールを剥ぎ、つなぎ、量感とシルエットを出しています。レザーの象嵌ジャケットの下からはチュチュが広がります。こんなに優しくて力強い服は久しぶりです。フィナーレ、観客に紛れたかのように現れたデザイナーはとてもナチュラルな人。早速インタビューしました。HYUN MI NILSONシュンミさんは韓国出身の40歳。ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アート卒業後、アレキサンダー・マックィーンのアトリエでキャリアを積み、今回のデビューです。「どうしてプレタではなく、クチュールでデビューしたの?」「私、スローペースが好きなんです。物事、じっくり、ゆっくり向き合いたいんです」なるほど、量ではなく質。渾身の13ルック、豊かな気分でコレクション取材を終えました。

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『メットガラ ドレスをまとった美術館』 

4月に公開される映画「メットガラ」の紹介です。メットとはニューヨーク、メトロポリタン美術館の略です。毎年5月にはコスチューム展が開催され、その前夜のガラパーティーはハリウッドさながらの大イベントが開かれます。世界中から集まるセレブとデザイナーたち。とは言っても一席、300万円以上の寄付をして参加するパーティーです。「メットガラ」は昨年の展覧会の企画からガラパーティーまでのドキュメンタリー映画でメットのキューレター、アンドリューと主催者であるアナ・ウィンターを追いかけます。華麗なオートクチュールドレスがたくさん登場、ポップスター、リアーナが来たゴールドのガウンドレスは2年かけて刺繍されたというグオ・ペイの衣装です。今、クチュール取材でパリに来ていますがグオ・ペイのコレクションも楽しみです。映画の中で言うカール・ラガフェルドの「ファッションはアートではない。だから動くキャットウォークをするんだ」という言葉が印象的です。4月15日(土)Bunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ他全国公開。

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ココア色で着初め

今年はシックな色合いのお着物着初めでした。雑誌「きものサロン」の連載で一昨年前作った色喪服。京都、千總もんたさんとあれこれ相談して決めたココア色です。帯は織楽浅野さんに黒(葬儀用)とベージュ(偲ぶ会用)で2枚織っていただきました。色無地は、もちろんふだんにも着ることができます。年始は少し華やかに喜久樹さんのスワトウの白帯と合わせました。中国のスワトウ刺繍が全面に施され、京都で帯にしていただいたもの。(京都、總屋で取り扱い)かんざしはボッテガ・ヴェネタ。お気に入りのコーディネイトです。今年もよろしくお付き合いください。

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七草粥  at 「庭」

季節を纏う」は着物を着る醍醐味です。「季節を詠む」は今年の課題。有志数名で句会を開いています。一応、俳号まで持っているのですが…。師匠の俳号は「死生」さん、優等生は「馬風」さん、そして私は「ねね」です。今年はおしゃれな句をたくさん詠みたいものです。先日、俳句ではなく「季節を食す」をしてきました。「七草粥」です。代官山にある隠れ家料理屋さん「」で先付けとして登場。あったまる優しい味でした。「庭」は月火水はランチのみ、木金土はディナーのみの和食屋さん。夜はコース1種類で、おばんざいの前菜にお造り、煮物、メインと続きます。気取らず、かまえず、季節をおいしくいただけるごはんコースです。ぜひおすすめですが、席数が少ないので要予約です。

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写真左上、おちょこサイズの器に七草粥。右はデザートのゆずゼリー。

富士やま

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「一月二日 晴天の富士やま 天まで届け!」

PROFILE
萩原輝美
ファッション・ディレクター


毎シーズン、ミラノ、パリなど世界のデザイナーコレクションを取材。ファッション雑誌に記事、コラムを寄稿する。大学、専門学校の各種セミナー講師、デザインコンテスト審査員を務める。エレガンスをリアルに落とし込むファッション提案に定評があり、セレクトショップのプロデュースも手がける。最近は着物にも関心を広げ、ファッションと同じように日常にとり入れる企画、提案をしている。趣味は乗馬。


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