TERUMI HAGIWARA OFFICIAL BLOG
KOCHE「モードの解放」 17-18AWコレクション 

モードの解放」を目指すコーシェはパリのアールデコ様式の劇場で17-18AWコレクションを発表しました。ゴールドの柱に、ターコイズブルーの壁、ピンクのキャンドルが灯るキッチュな劇場です。招待状もターコイズブルーでした。クチュール技の服をストリート感覚で見せるコンセプトは変わりません。バイアス剥ぎのドレスに刺しゅうやスパンコールのついたブルゾンやパンツなど、カッティングや技にさらに磨きがかかっています。オーバーサイズのラガーシャツなどスポーツテイストを加えながらサテンやグリッターの小物で仕上げています。パリの若手ブランドをリードする存在。昨年、東京でインタビューしたとき「日本は大好き。影響を受けたデザイナーはもちろんRei Kawakubo」と目をキラキラさせていたことを思い出しました。

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コム デ ギャルソン 17-18AWコレクション

30年間パリコレクションを見続けてきた今でも、始まる前にドキドキしてしまうのがコム デ ギャルソンのコレクションです。ショー直前、ひんやりするような静けさがあり、時に音もなく始まります。17-18秋冬コレクションは、服の素材でない資材で服を作りました。ボディのカタチが服になり、服のカタチがボディを隠します。テーマは「フューチャー・オブ・シルエット」

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「間の技」川久保 玲コム デ ギャルソンatメトロポリタン美術館

今年、メトロポリタン美術館のファッション企画展に選ばれたのはコム デ ギャルソン、川久保玲さんです。「Rei Kawakubo/Comme des Garcons Art of the In Between」日本語タイトルは「間の技」(はざまのわざ)です。パリコレクション期間中、パリで記者発表がありました。仕掛け人はヴォーグ誌の編集長、アナ・ウインター。キューレターは今話題の映画「メットガラ」の主役、メットのアンドリューさんです。アンドリューさんは「ファッションxアンチファッション。服でない服。Rei Kawakuboはこの40年間、世界中で一番影響を与えたデザイナーです」と評しました。年1回毎年5月から始まるファッション展ですが、現役で活躍のデザイナー展はイヴ・サンローランについで世界でふたりめです。アーカイブ作品190点がニューヨークに集まります。プレスプレビューに行く予定。今からワクワクです。5月4日から9月4日まで開催予定。

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「Balenciaga,I'oeuvre au noir」 at ブールデル彫刻美術館 

パリで開催されている「Balenciaga,l’oeuvre au noir」展に行ってきました。クリストバル・バレンシアガがデザインした黒のドレスだけを集めたアーカイブ展です。展示されたのは彫刻が並ぶ Musee Bourdelle ブ-ルデル美術館。ここは度々コレクション会場としても使われ、ジバンシークチュールのプレゼンテーション、最近ではグレ展も行われた美術館です。ドレスが彫刻の中にオブジェのように置かれています。「目からウロコ」はバレンシアガのメゾンで仕事をしていたブシュラ・ジャラール(現、ランバンのデザイナー)がアトリエでアーカイブドレスを見た時の印象ですが、まさにそんなショックを受けました。この切り替えどうなっているの?とまだまだ謎めいたバレンシアガの才能と魅力を目の当たりにしました。トルソーの周りをくるくる何周も歩き、見終わった帰り道は良いもの見た満足感でいっぱい。7月16日まで開催。パリに行く方は必見、オートクチュール技の服に魅了されます。

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今年「マルリーの中庭」で ルイ・ヴィトン’17AWコレクション

2017-18秋冬コレクションサーキットのパリ最終日、とりはいつも通りルイ・ヴィトンです。今シーズンはルーブル美術館の「マルリーの中庭」で行われました。17~18世紀を代表する彫刻を横切りながらモデルたちが左右対象の階段を闊歩します。コレクシヨンはゴールドのフレアードレスにブラックレザーのコートを重ねたルックから始まりました。ファーがパッチワークされたベストにレザーパンツなど、いつもの強いフューチャリスティックは柔らいでいます。ブランドの手技にノマドテイストが加わったコーディネイトは、がっちりした靴でマスキュリンテイストに仕上げます。フイナーレを飾るプリント、レース、サテンを組み合わせたリアルなドレスが新鮮です。カジュアルに着こなしたい。

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「Real life, Real work」  by メゾンマルジェラ MM6

ロンドンでメゾンマルジェラ、MM6のプレゼンテーションがありました。コレクションをメイキングするという裏側のプロセスを、写真スタジオをイメージした会場で表現しました。ルックをシューティングをするモデルたちの控え室や、修正するアトリエの職人たちなどが登場。その過程でのハプニングが作品になることもあるとか。マルジェラの「Real life, Real work」です。

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写真上、撮影前に止めてたヘアピンがそのままアクセサリーに。

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写真右、かかとを高くするために使った紙コップの形がそそままヒールに。

「MELT ME」私を溶かして…  by ソフィア・ウェブスター

ロンドンの靴デザイナー、ソフィア・ウェブスターの秋冬の主役は氷の女王。氷の彫刻の上に並べられた靴やバッグはシルバーの冷ややかさにラインストーンが散りばめられています。白雪姫のようなモデルが手にするのは「MELT ME」私を溶かして…メッセージバッグです。なんとも艶めかしい!この秋トレンドになりそうな温かみあるベロアファーもたくさん登場しています。会場でのおもてなしはもちろん、かき氷でした。

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「フェブリュアリー(2月)コレクション」 by バーバリー

ロンドンコレクションです。バーバリーは先シーズンに引き続き「See now, Buy now」今見たものを今買える「2017february(フェブリュアリー)コレクション」を発表しました。クリエイティブ・ディレクターのクリストファー・ベイリーと同じヨークシャー出身のアーティスト、ヘンリー・ムーアの作品からイメージしたコレクションです。優しい丸みで量感を出したウールニットはまるで羊のようです。ヨークシャーは羊牧場が多いとか。ヘンリー・ムーアの作品も羊っぽいフォルムですよね。フィナーレで79人のモデルたちがアートピースのようなケープを羽織って登場。1点もの79点は世界を循環して売られるそうです。詳しくはopeners連載「萩原輝美のファッションデイズ」で。

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写真上、ショー会場にはヘンリー・ムーアの作品がどっしりと置かれていました。

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写真左、2000時間かけてビーズ刺しゅうしたモチーフをつなげたケープ。

パリの活版印刷工場  by アスティエ・ド・ヴィラット

ナチュラルテイストの陶器が人気のアスティエ・ド・ヴィラットが活版印刷工場を所有することになりました。以前からアスティエのカタログの印刷を行っていた工場で現在、その古い活版印刷機を動かせる職人は4人という小さな工場です。「美しいものを残してゆきたい」というオーナー兼デザイナーのブノアとイヴァンの熱い思いから、工場を傘下に収めることに…。その工場はパリ市内から車で40分ほどの郊外にあります。コレクション最終日、二人の案内で工場を訪れました。インクの匂いがする工場内のあちこちに、アスティエのカタログやアジャンダ(ダイアリー)が散乱していてギャラリーのようでした。時は美しさに味方する。という言葉を思い出しました。

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写真上、待ち合わせをしたアトリエでクリスマス作品を作る巨匠バルテュスの節子夫人とお茶をいただきました。仕事着というタブリエが素敵だったので一緒に撮影。クリスマス作品は今まで以上の大作、楽しみです。

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蒸し野菜料理  by アラン・デュカス ホテル・ル・ムーリス

コレクションの合間に一息ランチ。ホテル・ル・ムーリスのアラン・デュカスのレストランへ行ってきました。昼夜コースの初めに出してくれる蒸し野菜。サラダより優しく温まる一品です。さあ!午後はゴルチェのクチュールコレクションからスタートです。

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写真上、岩塩を敷き詰めたせいろで熱々を出してくれます。右、ピックで刺してオリーブソースでいただきます。

PROFILE
萩原輝美
ファッション・ディレクター


毎シーズン、ミラノ、パリなど世界のデザイナーコレクションを取材。ファッション雑誌に記事、コラムを寄稿する。大学、専門学校の各種セミナー講師、デザインコンテスト審査員を務める。エレガンスをリアルに落とし込むファッション提案に定評があり、セレクトショップのプロデュースも手がける。最近は着物にも関心を広げ、ファッションと同じように日常にとり入れる企画、提案をしている。趣味は乗馬。


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