パリ同時多発テロに世界中が怒りと悲しみに包まれました。しかしその前日ベイルートで起こった死傷者200人というテロ惨事には世界は何の関心も見せません。どういうことなんでしょう。アメリカやフランス、ロシアの空爆もその犠牲になる一般市民にとってはテロなんですよね。もうひとつ気になることがあります。もうひとりのマララと言われているパキスタン人のナビラ・レフマンさん(13)のことです。ナビラさんもアメリカの空爆テロの犠牲者。ナビラさんは農作業中に米国の無人機ミサイルで負傷したのですが、政府の援助は何ひとつないままに国内難民となりました。タリバンに襲撃されたマララさんはノーベル平和賞をとるほどの英雄になりました。彼我の違いにガク然とします。先日ナビラさんは現代イスラム研究センターの招きで来日、講演したそうです。