TERUMI HAGIWARA OFFICIAL BLOG
「母のタンス、娘のセンス」 着継ぐことの愛おしさ

今、発売されている「きものサロン」秋冬号の”母のタンス、娘のセンス”という特集に祖母から受け継いだ着物を着て出ています。着物に興味を持ち始めたのも、着継いでゆくものの愛おしさを大切にしたかったからです。そうするべきものと出会うことがうれしい。この梅の着物に合わせて、同じグリンの無地の帯を探し刺しゅうを入れてもらいました。エルメスのかんざし2本挿し、ラストダンスのメノウの指輪をしています。奥深いグリンのマット仕上げに一目惚れ。職人の手仕事によるシェイプが優しく、日常使いのリングとしてお気に入りです。華美すぎずに存在感があるこの指輪も大切に継いでゆくものになりそうです。

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きものに似合うウィッグ  by フォンテーヌクチュール銀座

季刊誌「きものサロン」の連載で「きものに合うウィッグをセミオーダーする」という企画が持ち込まれました。「もっと気軽にきものを着る」。そのためのサポートアイテムとしてウィッグが登場したのです。襟足すれすれの長さで普段のボブのイメージで…という面倒な注文に耳を傾けてもらって満足するウィッグが出来上がりました。これで海外でも自由にきものを着れるかしら?日替わりメニューで髪型を変える。おすすめです。ウィッグはフォンテーヌクチュール銀座で作っていただきました。

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写真右、素敵なウィッグに仕上げてくれたフォンテーヌ、スタイリストの弘前さん。

きものは京都、千藤のたていけ霞。帯は喜久樹の更紗帯です。

千藤の着物に田子帽のかんざし

2016年新年会。京都、千藤の着物で出かけました。糸1本1本から織られる布の仕上がりを大切にする千藤の”たていけ霞”と言われる柄です。職人が縦に刷毛ではいてゆく縦のシケ染めで、生成りに淡いパープルが霞のように映ります。帯は二階層の縦糸で、金銀糸、パープルがランダムに交差し、金銀の膨らみがビーズのように光る”ダイヤモンドダスト”と名付けられた袋帯です。派手すぎず、気持ちほっこり、それでいてシャキッとする着物です。早速、上海の田子帽で買った赤いかんざし2本挿し、パリのアンティックビーズバッグを合わせました。


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「澤屋」   by  奥順

結城紬製造卸問屋の老舗、奥順が初のセレクトショップ「澤屋」をオープンしました。しきたりばかりを気にせずに自由に着物を楽しんで欲しいとの思いで作った店です。企画、ショップスタップも着物以外の世界にいた若い人たちばかり。着物以外の小物も揃えたモダンな店です。


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写真左、澤屋の店先。右、先代の長男で海外留学や異業種を経験後、家業を継いだ奥澤専務。

「きものクチュール」   by  きものSalon(世界文化社)

1960年代をピークに下降線をたどっていたきもの人気が復活の気配です。パリではオートクチュールコレクションが人気上昇中。きものとクチュール。このふたつをつなぐのは質と技。クオリティーと丁ねいな手の技で仕立てあげる限定品ということ。今発売されている「きものSalon」(世界文化社)秋冬号から連載「萩原輝美のきものクチュール」がはじまります。ファッションに一生ものなんてないけれど、好きなものを大切に着継いでゆく。お誂えきものは、究極のクチュールです。ファッション目線で、きもの常識に交わってゆきたいと思います。毎回、素敵なクチュリエ(職人)の方に登場していただく予定。新しいきもののおしゃれを提案します。

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写真上、今回のクチュリエは「サルト」リ・クチュール(仕立て直し)のお店です。20年前に買ったピエロ・パンケッティのムートンのコートを、きものにも着られるケープにしてもらいました。サルトhttp://www.sarto.jp

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写真上、着付け、ヘアーメイクは嵯峨直美さん。いつもモダンなアップにしてくれます。
千藤の帯

京都、千藤の新作展示会に行ってきました。千藤の帯は糸を重ね、絡ませ、織りなし、積み上げる立体織物です。螺旋を描く織の帯は、手で糸を微妙に動かしながら柄を織りあげます。この技を体得した職人はほんの数人。まさに神の手です。


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写真左上、単衣縮みの着物に千藤のピンクの帯を合わせました。千藤夫人と。

江戸小紋  by 富田染工芸

江戸小紋。京都のはんなりとは違い、パキっと着るのが粋だそうです。早稲田に工房をもつ富田染工芸に、その江戸小紋を誂えました。古典柄のよろけ縞をオレンジと白に、八掛けは濃い紫です。それに黒に白いさがら刺繍を刺した帯を合わせます。普段着として楽しみたいです。


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写真上、銀座三越のサロンで「私の着物きこなし」のトークショーをしました。トークショーに着てくださったお客さまと。


トークショー by エクラ

染色家の木村孝先生と着物トークショーをしました。着物キャリア2年の私が、80年以上のキャリアを持つ先生とおしゃべり。緊張しましたが、あっという間の2時間でした。ファッションに一生ものなどあり得ないと思っている私ですが、”着継ぐ”という着物の姿に、最近とても興味がわいています。詳しくは雑誌エクラ1月号を見てください。 

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孝先生は、裾にろうけつ染めを入れた千總の色無地。
私は總屋の訪問着に織楽・浅野の帯で。
夏のおもいで

9月、エルメスの2011-12AWコレクションが横浜の芸術劇場で行われました。デザイナー、クリストフ・ルメーも来日。猛暑に台風が追い討ちという天気でしたが、はじめての絽の着物でおでかけ。盛夏にしか着られない命短い絽の着物、京都”總屋”さんでひとめ惚れしたものです。全身に蝶が舞うデザインは千總杉本もんたさんによるもの。帯は貴久樹さんの正倉院柄の型染めです。エルメスのかんざし3本つきさして、私の短い夏も終わりました。 

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小千谷縮

節電にクールビズ。夏、涼しげな小千谷縮の着物が人気です。東京で行われた創作展では、重要無形文化財の作品からお手頃の盛夏物までが展示されました。”星に願いを”をテーマに作品を作り続けてきた樋口隆司さん。震災の夜、電気を失った闇の夜空に走る無数の流星を見たんだそうです。月や雪、空を描いた縮の作品は、その星のように鮮やかではかなげです。 

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写真左、重要無形文化財の作品。右、樋口隆司さんの雪をモチーフにした作品。
PROFILE
萩原輝美
ファッション・ディレクター


毎シーズン、ミラノ、パリなど世界のデザイナーコレクションを取材。ファッション雑誌に記事、コラムを寄稿する。大学、専門学校の各種セミナー講師、デザインコンテスト審査員を務める。エレガンスをリアルに落とし込むファッション提案に定評があり、セレクトショップのプロデュースも手がける。最近は着物にも関心を広げ、ファッションと同じように日常にとり入れる企画、提案をしている。趣味は乗馬。


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