TERUMI HAGIWARA OFFICIAL BLOG
「DRAWINGS」 by LOU DOILLON at Astier de Villatte

アスティエ・ド・ヴィラットの今年のクリスマスオーナメントが到着しました。今年は、所有するパリの活版印刷工場で、LOU DOILLON (ルー・ドワイヨン)による初のアート本「DRAWING」も出版され、その披露パーティーにルーも来日。ジェーン・バーキンと映画監督ジャック・ドワイヨンの娘であるルーは女優、ミュージシャンとして活躍しています。初のアート本は自分の手や身体を習作していたものに書き下ろしの新作が加わりました。繊細で大胆、エロチックでエレガント、彼女の多面的な女性の魅力にあれています。パリらしいミッドナイトブルーに金の手が表紙を飾ります。クリスマスのギフトにも素敵です💗今年1月、そのパリの活版印刷工場を訪ねました。関連記事 2017.02.21パリの活版印刷工場 by アスティエ・ド・ヴィラット「DRAWINGS」7000円http://www.hpdeco.com

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写真右、アスティエのイヴァン、ルーとブノア。

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写真右、ハートのサインを描いてくれました。

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「ニューヨーク」by OTO・GILLEN at ホイットニー美術館

ホイットニー美術館はオープンして2年め、初めてのビエンナーレ展が行われています。全米から選ばれた63名の作品が並びます。27歳から88歳までのアーティストが、キャリアに関係なく作品の評価で選ばれました。OTO・GILLEN、オト・ギランさんは日本人デザイナーを母に持つ31歳のアーティスト。1500枚からなる画像でニューヨークを映し出します。テーマは『パワーとお金、時間とリズム』混沌としたマンハッタンを切り取ります。全部見ると1時間45分とういう長編ドキュメンタリー。6月11日まで開催中。

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写真上、オト・ギランさん。ルーフバルコニーのカフェでエンパイアステートビルと。

「壁」by Raul de Nieves at ホイットニー美術館 in N.Y

ニューヨークです。最後に来た6~7年前に出来たハイライン(高架線跡地に緑を植えた遊歩道)の最終地点に建ったホイットニー美術館に行きました。ここは2年前にアッパーイーストサイドから移りアメリカンアート専門美術館として人気です。設計はレンゾ・ピアノでルーフトップからマンハッタンが見渡せます。アメリカンアートとは、アメリカ在住アーティストの作品を意味し国籍は関係ありません。入口を入るとNY在住メキシコ人アーティストRaul de Nieves が作った「壁」があります。アメリカ側から作られる前に、自分たちで作ってしまおうという皮肉が込められています。2016年の作品。アメリカは自由な国?です。

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ピカソ美術館

パリに着いたその日の夕、マレにあるピカソ美術館へ。3年前リニュアルされたこの美術館、10年ぶりの再訪です。しばしキュビズムの世界に浸った数日後のヴィクター&ロルフのコレクションテーマがキュビズム。頭の上に巨大な目、鼻をのせたドレスは、まさにピカソキュビズムの世界でした。


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サルカニ合戦

お正月、株暴落で世界中が注目した上海に飛びました。でも、今日の報告はカブではなくてカニ。上海といえばまずは上海蟹。ところで上海では蟹は獲れないって知ってました?海の広がる上海、さぞおいしい蟹が、と思ったのですが、上海の蟹って遠く瀋陽から運ばれてくるものがほとんど。上海蟹が有名なのは、洗練された上海料理による調理法なんだそうです。さて、今年の干支は猿。上海から戻って行ったのが、青山セゾンアートギャラリーでのオープニング。展示されているのは、笹田靖人さんのグロテスクにして何ともパワフル、かつ繊細なアートです。幸先良いサルカニ合戦を満喫したお正月でした。「YASUTO SASADA INNOCENT WORLD」展、1月29日まで。


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行ってきましたミラノの新名所   by  PRADA

ミラノコレクションの最終日、プラダ財団のアートギャラリー、フォンダツィオーネ・プラダに行ってきました。ミラノの少しはずれですが、工場跡の空き地にショールームも増えている地区です。小さく記されている建物の入り口を入ると目に飛び込んでくるのが金色の建物!19000平米の敷地にはヨガパフォーマンスをしているガラス張りのスペースやおしゃれなカフェなどが散在しています。常設展は何ともセクシーで楽しいモダンアートが並んでいます。プラダのユーモアとセンスを感じる大人の空間、ミラノの新名所です。


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写真上、ダミアン・ハーストの作品。出産ベッドの周りを魚が泳いでいます。プラダのアクセサリーが散在。

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写真右、じゃがいもの芽。天井まで届く大きさ。

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嵐寛も唸った五百羅漢の迫力図絵   by  村上隆

村上隆さんの五百羅漢図展のオープニングに行ってきました。村上隆さんといえば、ルイ・ヴィトンのパリコレ会場で巨大なバルーンを飛ばして発表したキッチュなアニメバッグを思い出します。五百羅漢図は東日本大震災をきっかけに手がけた全長100メートルの大作。釈迦の弟子、羅漢が白虎や青竜とともに圧倒的な迫力で描かれています。500羅漢の顔、1人1人が見る者に話しかけているようで、たっぷり1時間をかけて見てきました。そういえば、昭和の大スター嵐寛も羅漢のとりこになったひとりだってこと、知ってました?2016年3月6日(日)まで森美術館(六本木ヒルズ森タワー53F)で。


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写真左、作品の前で村上隆さんのパフォーマンス。右、最後の展示室にかけられた「馬鹿」というタイトルの作品、字の真ん中に描かれているのは自画像だそうです。

フォンダシオン ルイ・ヴィトン   in Paris

パリコレクション最終日の朝はいつも通り、ルイ・ヴィトンのコレクションです。前回同様、建築家フランク・ゲーリーによって建てられたルイ・ヴィトンの現代アート美術館、フォンダシオン ルイ・ヴィトンで行なわれました。とは言え、今回はその庭に宇宙船のようなショ−会場が設えられました。コレクション後、美術館の中を観覧できるという粋な計らいです。建物の屋上に上がりエッフェル塔を見下ろす景色を眺めてきました。作品は広々とした館内にゆったりと並びます。春過ぎにはまた作品が入れ替わるそう…。ブローニュの森で自然とアートに触れる新しいパリの過ごし方、おすすめです。


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インディゴ   by  タツ・ミキ

明けましておめでとうございます。暮れにインディゴ・アーティストのタツ・ミキさんのアトリエを訪ねました。ミキさんのアトリエは渋谷のど真ん中にあります。藍染めは日本古来の?違います!中国から伝わったものです。ミキさんは自身の目で選んだ日本のタデを庭先で藍の染料として育てています。冬は大きなポリバケツを電気毛布でくるみます。時には抱いて寝ることも…。愛情と手間をかけて、まさに育てている感じです。削ぎ落した美しいものを使い継いでゆく。2015年、ずっと大切にしたいモノやコトが増えていきますように。今年も「美モード」におつき合いください。http://www.facebook.com/tatzmiki


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写真上、全て蚕。右上の白いのが家蚕(カイコ)それ以外は、自然の野蚕(ヤママユ)です。


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写真上、左の瓶に入ったのがタデ。右のストールはミキさんの作品です。

IN SITU-1 ソ・ミンジョンの創造と破壊   by  エスパース・ルイ・ヴィトン

エスパース・ルイ・ヴィトン IN SITU-1イン・シトゥ=その場で)と名付けたエキシビションが開かれています。パリ、ミュンヘン、東京の3都市でそれぞれ選ばれた女性アーティストたちが「その場」で制作する作品です。東京で選ばれたのは韓国人アーティストのソ・ミンジョンさん。ミンジョンさんの作品は「創造」と「破壊」作った物が壊れる瞬間のデリケートなカタチがその作品です。表参道のルイ・ヴィトンブティックの最上階スペースで9月から作り始めた作品がこのほど完成、披露されました。2015年1月4日まで一般公開。入場無料。


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写真上、建造物が壊れる瞬間のカタチを発砲スチロールでつなげています。


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写真上、鳩の死骸にセラミックを流し火葬したオブジェ。

PROFILE
萩原輝美
ファッション・ディレクター


毎シーズン、ミラノ、パリなど世界のデザイナーコレクションを取材。ファッション雑誌に記事、コラムを寄稿する。大学、専門学校の各種セミナー講師、デザインコンテスト審査員を務める。エレガンスをリアルに落とし込むファッション提案に定評があり、セレクトショップのプロデュースも手がける。最近は着物にも関心を広げ、ファッションと同じように日常にとり入れる企画、提案をしている。趣味は乗馬。


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