TERUMI HAGIWARA OFFICIAL BLOG
ASTIER de VILLATTE の晩酌セット at H.P.DECO

白い陶器で人気のアスティエ・ド・ヴィラットから晩酌セットが出ました。デザインしたのはアスティエをパリから仕入れているH.P.フランスのオーナー、村松氏です。お披露目のレセプションでは「さんまの皿も作っちゃった」と満足そうでした。晩酌セットは日本限定販売だそうです。H.P.DECOの店内は、人気のクリスマスオーナメントからお正月アイテムまで揃っています。素敵なギフトが見つかりそうです。

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写真上、アスティエ・ド・ヴィラットのデザイナー、ブノアとイヴァンと村松氏。

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石上純也 Freeing Architecture at カルティエ現代美術財団

パリのカルティエ現代美術財団で、石上純也 Freeing Architecture (自由な建築)展が開催されています。石上さんは若くして数々の賞を受賞していますが、初めての大規模な個展です。デッサンや模型はもちろん、自筆のポエムのような文章も飾られています。その作品の中に、子ども、雲、森、夢などが表現されています。天井を突き抜ける緑や、雲のカタチをした屋根など建築と自然が溶け合い風景を作っています。石上さんの優しい人柄が感じられる展覧会です。2018年9月9日まで開催。

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「彼女と。」 by エルメス

エルメスが「彼女と。」というちょっと変わった展覧会を開催しています。場所は六本木・国立新美術館、コンセプトは観客参加型展覧会です。そのプレスレセプションに行ってきました。受付で渡されたのは「EXTRA」と書かれた首からぶら下げるステッカーです。入り口に入った瞬間、そこはカメラが回る映画制作スタジオで私たちもエキストラとして参加しているという設定です。彼女にまつわるシーンを撮影しているスタジオを移って行きます。どの人がスタッフなのか観客なのかわからない楽しい現場です。女優控え室に無造作に置いてあるエルメスの秋物商品を見るだけでも素敵です。百聞は一見に如かず、ぜひ参加してみてください。2018年7月30日まで開催(予約制)

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アズディン・アライアの回顧展 Vol.2  in Paris

パリです。オートクチュールコレクションの初日、アライアのサロンで「THE SECRET ALCHEMY OF A COLLECTION」と言うエキシビションのプレスプレビューがありました。アズディン・アライアが急逝した直後にあった追悼エキシビションの第2弾です。今回はレースや布帛など春夏シーズンの作品が並びます。生前、アライアは「80年代のボディコンシャスの流行が去っても、風が違う方向に吹いているだけ。僕は変わらず作りたい服を作る」と風に媚びずに、ボディラインを強調した服を作り続けました。エキシビションは2019年1月6日まで一般公開。18,rue de la Verreie,75004 Paris

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「TANK 100」  by CARTIER

カルティエの代名詞でもある時計、タンク誕生100年を記念して期間限定ギャラリー「TANK 100」がオープンしました。第一次世界大戦時イギリス軍装甲車の上から見たカタチをイメージしたタンクは、自由への象徴として作られました。そのアーカイブ作品の中にはリバーシブル時計やもう作られていないヴィンテージ作品がたくさんあります。「TANK 100」では名品とともに世界中のセレブが愛したタンクのエピソードも一緒に紹介されています。入口には、元SMAPの香取慎吾さんが製作したタンクをイメージしたアート作品が飾られています。「TANK 100」カルティエブティック六本木ヒルズ店で11月26日(日)まで開催中。

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写真上、香取慎吾さんの作品。ルイ・カルティエさんや東京タワー、CARTIERのアルファベット人が散在。

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写真上、店内に置かれた割り箸100本を使ったバースデーケーキ。

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写真左、時計の文字盤を裏に隠せるリバーシブル時計

写真中、顧客が壊した時計を正当化するために歪んだデザインを提案

写真右、正方形タンク

「人間のための建築」 by 坂倉準三

坂倉準三は現代建築における日本を代表する建築家です。1931年から1939年パリのル・コルビュジエ事務所に弟子入りし、才能を発揮しました。7月パリで「人間のための建築ー建築資料にみる坂倉準三」展が開かれました。1937年のパリ万博では、ル・コルビュジエとピエール・ジャンヌレによる『新時代館』と坂倉準三による『日本館』が並びました。似てるんですよね。その様式はもちろん、蝶ネクタイに丸メガネスタイルも…。展示された椅子もシンプルで美しいのに機能的です。時を味方にし、時を超えて残るデザインの美しさを感じました。

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写真上、トロカデロに仮設館として建てられた「日本館」の写真と模型

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写真上、控えめで存在感のある椅子

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写真上、背もたれが倒れる椅子。肘掛けのカーブが絶妙でした。

☆トレビアノート 坂倉準三による鎌倉の「神奈川県立近代美術館」は指名コンペで選ばれました。デザインはもちろん、鉄骨構造で材料、工法、コスト面でもバランスのとれた作品だったそうです。鎌倉の緑の中にある素敵な建物です。森のように並んでいた憩いの木を伐採して建設中の国立競技場、一体どうなるのでしょうか?

「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」圧巻の展覧会  in Paris

パリでクリスチャン ディオールのデビューコレクションから創業70周年を記念した展覧会が始まりました。3日に行なわれたプレスプレビューには大勢の招待客がディオール スタイルで集まりました。パリ装飾芸術美術館で、ホールまで含めた3.000平方メートルのスペースに300点以上が並ぶ壮大なスケールです。1947年に発表されたムッシュ・ディオールニュールックは今なお受け継がれています。ムッシューがデザイナーとして活躍したのはたった10年間。突然の死により後を継いだサンローラン、そして現在のマリア・グラツィア・キウリまで6人の作品が並びます。圧巻は360度天井までトワルを飾った部屋です。透ける素材や何種類もの綿を使いながら、忠実に繊細にフォルムを作っています。必見の展覧会です。パリ装飾芸術美術館で2018年1月7日まで開催。

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写真左、1947年発表されたムッシュ・ディオールのニュールック。

写真右、影響されたデザイナーのコレクションが並びます。コムデギャルソンも登場。

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写真左、同じガーデンをモチーフにしたムッシュ・ディオール、ラフ・シモンズ、マリア・グラツィア・キウリの作品。お気に入りのブースです。

写真右、ガーデンで行なわれたカクテルパーティーでは花や穂で作られた一夜だけの”ニュールック”ドレスが並びました。

「4月の花器」仮面舞踏会  at H.P.DECO表参道

4月の花器」ってご存知ですか?名前は知らなくても、きっとどこかで見たことのある花器です。21本の試験管を連ねて自由に形を変えらる花瓶で、花以外にもいろんなものを飾れます。25年前二人のパリジェンヌ、シゴレーヌ・プレボアカトリーヌ・レヴィがスタートしたインテリアブランド「ツェツェ・アソシエ」のデビュー作品です。その25周年を記念してパリのセレクトショップ「MERCIメルシー」で行われたパーティー「仮面舞踏会」が東京で再現されました。二人の友人であるアーティストたちが楽しい作品を発表して「4月の花器」祭典が行われています。表参道H.P.DECOにて7月6日まで開催。

写真上、パリコレデザイナー、インド人マニッシュ・アローラの作品

写真左、壁に花の絵を描いて立体針金を止めてあります。

写真右、アスティエ・ヴィラットの作品、陶器製。定価25万円。 

 

写真右、二人のアーティストと。

「間の技」川久保 玲コム デ ギャルソン at メトロポリタン美術館

1st May メットガラ(METが主催するファッションのガラパーティ)の朝に行われたメトロポリタン美術館間の技川久保玲展のプレスプレビューに行ってきました。真っ白い空間にランダムに並ぶ立方体や三角のオブジェ。その中にテーマごとに作品が並びます。年代は関係なく「Fashion/Anti-fashion」「Design/Not design」「Clothes/Not Clothes」「War/Peace」など相反した9つのテーマに分かれています。1982年の穴あきニットから17-18年秋冬のドレスまで150体の作品が展示されています。ファッションはアートか、という「間(はざま)」の展覧会です。ガラのアフターパーティはナショナル・アカデミー・ミュージアムで行われ、コム デ ギャルソンのファンが集まり主役の川久保さんを囲みました。「間の技」展 一般公開は2017年5月4日から9月4日まで開催。関連ブログ 2017.1.24/2017.3.18/2017.3.22

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アルベール・エルバス x コンバース

ランバンのデザイナーだったアルベール・エルバスコンバースとのコラボでスニーカーを出しました。そのお披露目レセプションのためにアルベールが来日。実は2月にミラノのホテルで偶然会ったのですが、あちこち旅行に出かけているとか。早く新しいコレクションを見せて欲しいです!

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写真上、花魁の楽団(!?)も登場。右、アルベールも踊っていました。

PROFILE
萩原輝美
ファッション・ディレクター


毎シーズン、ミラノ、パリなど世界のデザイナーコレクションを取材。ファッション雑誌に記事、コラムを寄稿する。大学、専門学校の各種セミナー講師、デザインコンテスト審査員を務める。エレガンスをリアルに落とし込むファッション提案に定評があり、セレクトショップのプロデュースも手がける。最近は着物にも関心を広げ、ファッションと同じように日常にとり入れる企画、提案をしている。趣味は乗馬。


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