TERUMI HAGIWARA OFFICIAL BLOG
「愛を綴る女」 by ニコール・ガルシア

マリオン・コティヤール主演「愛を綴る女」の試写会に行きました。いつもクールで美しい愛され役が多いマリオンですが、この映画では盲目的に自分が愛する男性を求めていきます。舞台は1950年代のフランス、プロヴァンス地方。時代背景は、女性にとって安定した家庭を築くことこそが幸せ、と思われていた頃です。マリオン演じるガブリエルは地元教師に一方的かつ妄想的な恋をして破れます。親の勧めで愛のない結婚をしますがその後、運命的な男性との出会いが…。妄想と言うより、誰もが持っているロマンティックな憧れの愛を情熱的に官能的に追い求めるのです。監督は女優でもあるニコール・ガルシアです。女性の秘めた気持ちに共感をそそる映画ですが、あの純粋さと情熱はすごい!10月7日(土)新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町

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© (2016) Les Productions du Trésor - Studiocanal - France 3 Cinéma - Lunanime - Pauline's Angel - My Unity Production

「ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ」 by メアリー・マクガキアン

ル・コルビュジエといえば近代建築の巨匠であり、彼がデザインした建造物や家具はモダニズムの最高傑作品として今でも人気です。そのコルビュジエが唯一、才能に嫉妬した(!?)デザイナー、アイリーン・グレイ。二人を描いた映画「ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ」の試写を見ました。芸術家たちの「狂騒の時代」と言われた1920年代のパリとコートダジュールを背景に、実話を基に愛憎のドラマが展開します。フランス人が大好きな”エクリュ”という色があります。オフホワイトでもなくセピアでもない透明感のあるエクリュ。家、壁、家具、衣装、そしてコートダジュールの陽まで、そのエクリュに包まれたおしゃれな映像です。10月14日(土)よりBunkamuraル・シネマほか全国順次公開。http://www.transformer.co.jp/m/lecorbusier.eileem/

☆トレビアノート 今年はル・コルビュジエ生誕130周年。本名はシャルル=エドゥアール・ジャンヌレ、スイスに生まれる。1920年代から建築家として活動を始め、機能主義を貫いた「近代建築の5原則」を掲げる。「住宅とは、住むための機械である」ール・コルビュジエ

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© 2014 EG Film Productions / Saga Film © Julian Lennon 2014. All rights reserved.

「エタニティ 永遠の花たちへ」  by トラン・アン・ユン

もしまた生まれてくるなら…きっと女性で、同じようにファッションの仕事をしたいと思いますが…。映画「エタニティ」は女に生まれ、その運命を淡々と受け入れて生きた女性の物語です。会話の少ない映像と「ナレーション」役の音楽が流れます。もちろん時代は違うけれど、いつの時も運命を受け身ではなく生きてゆく女性の姿、強さ、優しさを描いています。結婚、夫の死、受け継いでゆく娘との関係など。「生」と「死」がテーマです。監督は1962年にベトナムで生まれ1075年に家族とフランスに移り住んだトラン・アン・ユン。彼自身は映画の中のブルジョアジーとは無縁の生活を送っています。ベトナムでは、Eternite(永遠)etreinte(抱きしめること)の綴り変えと言われているそうです。「ココ・アヴァン・シャネル」のオドレイ・トトゥが10代から60代までを熱演。今秋 シネスイッチ銀座ほか全国ロードショー 配給:キノフィルムズ

© Nord-Ouest

「カフェ◇ソサエティ」 by ウディ⭐アレン

カフェ・ソサエティウディ・アレン監督の最新作試写会に行ってきました。とにかく小粋な映画です!カフェ・ソサエティとは1930年代、パリ、ニューヨーク、ロンドンのお洒落なカフェやレストランに夜ごと集まったセレブリティのこと。華やかで陽気…それでいてちょっぴり切ないストーリーが展開します。虚構のハリウッドと文化的なニューヨーク、この2大都市にに繰り広げられる人間模様は時代を超え、文化が違っても、あり得るリアルな話です。揺れ動く心と決断の過ち。科白のないラストシーンが印象的です。シャネルのハイジュエリーやドレスも登場して目が釘つけ。あっという間の96分でした。

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5月5日、TOHOシネマズみゆき座ほか全国ロードショー。

Photo by Sabrina Lantos c2016 GRAVIER PRODUCTIONS, INC.配給:ロングライド

『メットガラ ドレスをまとった美術館』 

4月に公開される映画「メットガラ」の紹介です。メットとはニューヨーク、メトロポリタン美術館の略です。毎年5月にはコスチューム展が開催され、その前夜のガラパーティーはハリウッドさながらの大イベントが開かれます。世界中から集まるセレブとデザイナーたち。とは言っても一席、300万円以上の寄付をして参加するパーティーです。「メットガラ」は昨年の展覧会の企画からガラパーティーまでのドキュメンタリー映画でメットのキューレター、アンドリューと主催者であるアナ・ウィンターを追いかけます。華麗なオートクチュールドレスがたくさん登場、ポップスター、リアーナが来たゴールドのガウンドレスは2年かけて刺繍されたというグオ・ペイの衣装です。今、クチュール取材でパリに来ていますがグオ・ペイのコレクションも楽しみです。映画の中で言うカール・ラガフェルドの「ファッションはアートではない。だから動くキャットウォークをするんだ」という言葉が印象的です。4月15日(土)Bunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ他全国公開。

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「素晴らしきかな、人生」 by「プラダを着た悪魔」のデヴィッド・フランケル

素晴らしきかな、人生」の試写を見ました。最愛の人を亡くし、生きる気力を失う主人公ハワード(ウィル・スミス)。「人は愛を求め、時間を惜しみ、死を怖がる」どん底に落ちたハワードは「愛」「時間」「死」宛てに手紙を書き投函します。重いテーマなのにコミカルなタッチでお伽話のように展開します。喪失感から抜け出して生きてゆけば、おまけの幸せが訪れる…という。爽やかに泣ける映画です。 2017年2月25日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリー他全国ロードショー

©2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS NORTH AMERICA INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT, LLC 

配給:ワーナー・ブラザーズ映画http://wwws.warnerbros.co.jp/subarashiki-movie/sp/index.html

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常識の向こう側に見えてくる希望の国  あのマイケル・ムーアが世界侵略?

あのマイケル・ムーアが型破りの新作を発表しました。「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」。権力に真向勝負、ブラックユーモアたっぷりの社会派ドキュメンタリー映画で話題を呼んできたマイケル。ノルウエーの刑務所は湖を挑む自然の中に建てられた一軒家です。自活しているため、キッチンにはナイフが何本も揃っています。死刑制度はもちろんなし。最高刑期は21年。それでいて再犯率はヨーロッパで最低。これに囚人に暴力を振るい、えん罪をでっちあげるアメリカの映像が重なります。アメリカの現状は日本でも他人事ではありません。でも、がっかりしなくて大丈夫。途中、ちょっぴり眠くなるのを我慢して最後まで見れば間違いなく「希望をくれる映画」(ニューヨークタイムス)です。「 マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」5月27日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座、角川シネマ新宿ほか全国ロードショー ©2015, NORTH END PRODUCTIONS 配給:KADOKAWA http://sekai-shinryaku.jp

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本当のラグジュアリーとは?を教えてくれた「マリーゴールドホテル」

映画『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第ニ章』の試写会に行きました。インドのジャイプールにあるマリーゴールドホテルが舞台です。実は私、大のインド好き。二十歳のときに訪れた初めてのインドは衝撃的でした。海に昇り、大地に沈む太陽ばかりを見て3週間ジャイプールに暮らしたことがあるんです。いつか年老いたら、インド豪華旅行をしたいと思いつつ‥。この映画は第二の人生をマリーゴールドホテルで暮らす5人の男女を絡ませながら進行します。そうインドは大きな太陽を求めて世界中から人が集まるところなのです。本当の豪華、ラグジュアリーとはを考えさせてくれる映画です。3月4日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー 配給:20世紀フォックス映画 © 2014Twentieth Century Fox. All Right Reserved.


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「デイオールと私」

ディオールと私」の試写に行ってきました。50年代のムッシューディオールを辿りながら「私」、今のディオールのアーティスティック・ディレクター、ラフ・シモンズを追いかけるドキュメンタリー映画です。ラフ・シモンズのデビューとなったオートクチュールコレクションまでの日々、メゾンの裏側を覗きます。アトリエの縫子さんたちのナマ!?の声がとってもリアル!10年前、取材でアトリエの中に入ったことがあります。そこには今までの顧客、王室や女優のボディが作られてずらりと並んでいました。手間をかけ一つ一つていねいに仕上げる。作り手の心意気をみる思いでした。映画の最後を飾ることになるラフのデビュー、オートクチュールコレクション。涙するラフの思いがこちらにもじんわりと伝わってきました。コレクション会場でギフトで渡されたのがオードトワレ「ミス・ディオール」。服を着て、ミス・ディオールを香らせてコレクションが完成するのです。…ムッシューディオールのメッセージ。ミス・ディオールの香りはムッシューディオールの生家のバラの香りです。服好きの人もそうでない人も絶対楽しめる映画です。『ディオールと私』3月14日(土)、Bunkamuraル・シネマ他全国順次ロードショー (c)CIM Productions


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「グランド・ブダベスト・ホテル」

ロードショー前から話題だった映画「グランド・ブダペスト・ホテル」。1930年代のラグジュアリーホテルのコンシェルジュが主役です。ユーモアあり、涙あり…。映像や小道具がとびきりおしゃれ!フェンディのファーコートが脇を固めます。大金持ちのマダムD(ティルダ・スウィントン)が持つスーツケースはプラダが製作。木枠とレザ−、20年代風のペイントでイニシャルを入れたスーツケースはプラダ青山店に展示されています。「グランド・ブダペスト・ホテル」全国公開中。 http://www.foxmovies.jp/gbh/     配給:20世紀フォックス映画 プラダでの展示は7月6日(日)まで。


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PROFILE
萩原輝美
ファッション・ディレクター


毎シーズン、ミラノ、パリなど世界のデザイナーコレクションを取材。ファッション雑誌に記事、コラムを寄稿する。大学、専門学校の各種セミナー講師、デザインコンテスト審査員を務める。エレガンスをリアルに落とし込むファッション提案に定評があり、セレクトショップのプロデュースも手がける。最近は着物にも関心を広げ、ファッションと同じように日常にとり入れる企画、提案をしている。趣味は乗馬。


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