TERUMI HAGIWARA OFFICIAL BLOG
<< 「LOVE」 ヴァレンティノ19AWコレクション in Paris | main | 『記者たち〜衝撃と畏怖の真実〜』 >>
『マックイーン:モードの反逆児』

パリコレクションを見ていると、もしあのデザイナーが生きていたなら…と思い出すのがアレキサンダー・マックイーンです。彼のドキュメンタリー映画「マックイーン:モードの反逆児」の試写を見ました。1992年、ロンドンのセントマーチンズ美術大学の卒業ショーで脚光を浴び、翌年24歳でロンドンコレクションデビュー。以来、ロンドンで見た彼のコレクションは鮮烈に覚えています。映画にも出てくる「ヴォス」グロテスクな裸体の女性がフィナーレを飾るショーもその一つですが、義足のモデル、エイミーが出演したコレクションもドキっとしました。そのタイミングで出した、マックイーンが身障者に自分の服を着せて編集した雑誌「Dazed confuse」は今でも大切にとってあります。人間のダークな部分を引き出しながら、美しさの価値観を変えていったデザイナーでした。時にフィナーレで、振り向いてパンツを下げてお尻を見せたりと茶目っ気もタップリ。そんなアバンギャルドの精神を持ちながら、作品のフォルムは完璧な手技の服でした。

 

映画の中でジバンシーのデザイナーに抜擢されアトリエで仕事をし始めたとき「職人の人たちも僕らと同じように扱われるべきだ」と地下の職人たちの食堂へ行き一緒にランチをします。そんな優しさを持つ天才デザイナーの孤独がドラッグと死を招くことに…。2010年2月、その訃報はパリコレクション発表の直前でした。ニューヨークコレクションの取材中だったので、すぐにミートマーケットのマックイーンのブティックに行くとお店の前にはたくさんの花が置かれていました。当時は最愛の母の死が原因とかドラッグの事故か自殺か断定していませんでしたが、40歳の若さでの逝去は残念でした。コレクションでは知りえない彼の内側に迫るこの映画、ファッションに興味がない人も見ごたえのある映画です。4/5(金) TOHOシネマズ日比谷 ほか 全国ロードショー © Salon Galahad Ltd 2018

main_© Salon Galahad Ltd 2018.jpg

sub3_sub1_© Salon Galahad Ltd 2018.jpg sub1_© Salon Galahad Ltd 2018.jpg

COMMENT









Trackback URL
http://www.hagiwaraterumi-bemode.com/trackback/748
TRACKBACK
PROFILE
萩原輝美
ファッション・ディレクター


毎シーズン、ミラノ、パリなど世界のデザイナーコレクションを取材。ファッション雑誌に記事、コラムを寄稿する。大学、専門学校の各種セミナー講師、デザインコンテスト審査員を務める。エレガンスをリアルに落とし込むファッション提案に定評があり、セレクトショップのプロデュースも手がける。最近は着物にも関心を広げ、ファッションと同じように日常にとり入れる企画、提案をしている。趣味は乗馬。


CALENDAR
SMTWTFS
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      
<< June 2019 >>