TERUMI HAGIWARA OFFICIAL BLOG
「愛を綴る女」 by ニコール・ガルシア

マリオン・コティヤール主演「愛を綴る女」の試写会に行きました。いつもクールで美しい愛され役が多いマリオンですが、この映画では盲目的に自分が愛する男性を求めていきます。舞台は1950年代のフランス、プロヴァンス地方。時代背景は、女性にとって安定した家庭を築くことこそが幸せ、と思われていた頃です。マリオン演じるガブリエルは地元教師に一方的かつ妄想的な恋をして破れます。親の勧めで愛のない結婚をしますがその後、運命的な男性との出会いが…。妄想と言うより、誰もが持っているロマンティックな憧れの愛を情熱的に官能的に追い求めるのです。監督は女優でもあるニコール・ガルシアです。女性の秘めた気持ちに共感をそそる映画ですが、あの純粋さと情熱はすごい!10月7日(土)新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町

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© (2016) Les Productions du Trésor - Studiocanal - France 3 Cinéma - Lunanime - Pauline's Angel - My Unity Production

「AERIFORM」 by IRIS VAN HERPEN

イリス・ヴァン・ヘーペンはテキスタイルにこだわった儚げなドレスが得意なデザイナーです。オートクチュールで発表されたコレクションのテーマは”AERIFORM”です。デンマークのアーティスト集団Between Musicの演奏の中、発表しました。真っ暗な会場に置かれた4つの大きなボックスはショースタートと同時にカバーを外されました。なんと水槽の中でイリスのドレスを着たミュージシャンたちが水中で演奏をしています。その周りをオーガンディに細いレザーテープを重ねたエアリードレスのモデルが歩きます。今までよりぐっと軽くリアルなドレスが並びました。水と空気のコントラストが会場を幻想的な世界に包み込んでいました。

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写真上、ショー終了後、顔を出して話してくれました。

「フライング・クラウド」号 シャネルのクルーズライフ

CHANELの新作ハイジュエリーは1920年、ガブリエル・シャネルウエストミンスター公爵とのクルーズライフをイメージしたコレクションが並びました。ボーダーシャツにセーラーパンツを合わせ浜辺に立つガブリエルの写真は有名ですが、ジュエリーにもボーダーがたくさん登場しました。パールやダイヤにブルーサファイアでラインを入れます。ダイヤで水の弾けるスプラッシュを表現したり、パールやビーズで船のロープやセーラー服のブレードを編んでいます。カシミアニットにさりげなくロングネックレスを合わせる。セレブならではの冬のクルーザースタイル、素敵です。

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「人間のための建築」 by 坂倉準三

坂倉準三は現代建築における日本を代表する建築家です。1931年から1939年パリのル・コルビュジエ事務所に弟子入りし、才能を発揮しました。7月パリで「人間のための建築ー建築資料にみる坂倉準三」展が開かれました。1937年のパリ万博では、ル・コルビュジエとピエール・ジャンヌレによる『新時代館』と坂倉準三による『日本館』が並びました。似てるんですよね。その様式はもちろん、蝶ネクタイに丸メガネスタイルも…。展示された椅子もシンプルで美しいのに機能的です。時を味方にし、時を超えて残るデザインの美しさを感じました。

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写真上、トロカデロに仮設館として建てられた「日本館」の写真と模型

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写真上、控えめで存在感のある椅子

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写真上、背もたれが倒れる椅子。肘掛けのカーブが絶妙でした。

☆トレビアノート 坂倉準三による鎌倉の「神奈川県立近代美術館」は指名コンペで選ばれました。デザインはもちろん、鉄骨構造で材料、工法、コスト面でもバランスのとれた作品だったそうです。鎌倉の緑の中にある素敵な建物です。森のように並んでいた憩いの木を伐採して建設中の国立競技場、一体どうなるのでしょうか?

「秋のファッショントークサロン」 at 玉川テラス

この秋のファッションプランは決まりましたか?私はベルベットのドレスが気になっています。ブランドはnoir kei ninomiya ドリス・ヴァン・ノッテンthe row のゴールドきんちゃくバッグもお気に入り、小物ではブリティッシュテイストを入れると旬のコーディネイトです!など…秋のファッションプランに役たつようなファッショントークを開催します。7月にパリのクチュールコレクションで発表された花いっぱいのロダルテのドレスや、デビュー2シーズン目のヒュンミ・ニールソンのインタビュー裏話などクチュールから小物の話までお茶を飲みまがらのトークサロンはどなたでも参加できます。申し込みは下記webから。8月28日(月)14:00~15:30 玉川テラスにて開催。http://www.tamagawa-sc.com/terrace/?id=1029

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「ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ」 by メアリー・マクガキアン

ル・コルビュジエといえば近代建築の巨匠であり、彼がデザインした建造物や家具はモダニズムの最高傑作品として今でも人気です。そのコルビュジエが唯一、才能に嫉妬した(!?)デザイナー、アイリーン・グレイ。二人を描いた映画「ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ」の試写を見ました。芸術家たちの「狂騒の時代」と言われた1920年代のパリとコートダジュールを背景に、実話を基に愛憎のドラマが展開します。フランス人が大好きな”エクリュ”という色があります。オフホワイトでもなくセピアでもない透明感のあるエクリュ。家、壁、家具、衣装、そしてコートダジュールの陽まで、そのエクリュに包まれたおしゃれな映像です。10月14日(土)よりBunkamuraル・シネマほか全国順次公開。http://www.transformer.co.jp/m/lecorbusier.eileem/

☆トレビアノート 今年はル・コルビュジエ生誕130周年。本名はシャルル=エドゥアール・ジャンヌレ、スイスに生まれる。1920年代から建築家として活動を始め、機能主義を貫いた「近代建築の5原則」を掲げる。「住宅とは、住むための機械である」ール・コルビュジエ

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© 2014 EG Film Productions / Saga Film © Julian Lennon 2014. All rights reserved.

天の川を描く手技の和菓子  by 京都菓匠 亀末廣

パリから戻った7月7日、京都の友人から素敵なお菓子が届きました。乞巧奠(きこうでん)ー七夕祭をモチーフにした和菓子です。「星のたむけ」と名付けられた7種は、天の川(道明寺)願いの糸(葛)などが並び、年に1度、天の川の両岸にあるひこ星と織女星が相会するというロマンティックな情景が描かれています。ずっと飾っておきたいほど繊細で美しいのですが、思わず口に含んで幸せな気分に…夢のあるお菓子に感激でした。でも知っていましたか?七夕は日本だけではなく、中国や韓国、ベトナムにもある節句だそうです。星のたむけー京都菓匠 亀末廣

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AGATHA Paris  パリのプルミエール・アクセサリー

AGATHA アガタは1974年創業のパリのコスチュームジュエリーブランドです。私が80年代にパリに住み始めた時、初めて買ったアクセサリーがAGATHAでした。サンジェルマンのブルマリン(パリではネイビーとは言わず)のショップはパリそのものでした。そのAGATHAの新作です。色彩豊かな画家アンリ・マティスをイメージした楽しいモチーフが揃いました。モビールのように揺れるネックレスとイヤリングがお気に入りです。歩くたびに表情を変えて楽しい!デイリーに使いたいアクセサリーです。

  

写真左、イヤリングとラリエットタイプのネックレスをつけてみました。Noir Kei NinomiyaのTシャツにブルネロ・クチネリのスカートはこの夏のお気に入りコーディネイト。AGATHAのアクセサリーは主張すぎずに、遊びココロを添えてくれます。

 

「エタニティ 永遠の花たちへ」  by トラン・アン・ユン

もしまた生まれてくるなら…きっと女性で、同じようにファッションの仕事をしたいと思いますが…。映画「エタニティ」は女に生まれ、その運命を淡々と受け入れて生きた女性の物語です。会話の少ない映像と「ナレーション」役の音楽が流れます。もちろん時代は違うけれど、いつの時も運命を受け身ではなく生きてゆく女性の姿、強さ、優しさを描いています。結婚、夫の死、受け継いでゆく娘との関係など。「生」と「死」がテーマです。監督は1962年にベトナムで生まれ1075年に家族とフランスに移り住んだトラン・アン・ユン。彼自身は映画の中のブルジョアジーとは無縁の生活を送っています。ベトナムでは、Eternite(永遠)etreinte(抱きしめること)の綴り変えと言われているそうです。「ココ・アヴァン・シャネル」のオドレイ・トトゥが10代から60代までを熱演。今秋 シネスイッチ銀座ほか全国ロードショー 配給:キノフィルムズ

© Nord-Ouest

「プレタポルテリュックス」 期待の新人ヒュンミ・ニールセン in Paris

先シーズン、オートクチュールコレクションデビューしたデザイナー、ヒュンミ・ニールセン。2シーズン目の今回はサテンやレースの他、ヴィンテージデニムのドレスや手刺しゅうのコートなどを並べました。ドレスの裾からは切りっぱなしのチュールやガーゼが覗きます。クラシックなヘッドピースにロイヤルカレッジ時代の友人が作るシューズを加え、先シーズンよりぐっと見応えのあるコレクションです。ショー直後、パリの自宅兼アトリエに尋ねてインタビューしました。「ストーリーのある服作りをしたい」これから楽しみなデザイナーです。関連ブログ2017.1.28 詳しくは「ファッション力」に掲載予定。

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PROFILE
萩原輝美
ファッション・ディレクター


毎シーズン、ミラノ、パリなど世界のデザイナーコレクションを取材。ファッション雑誌に記事、コラムを寄稿する。大学、専門学校の各種セミナー講師、デザインコンテスト審査員を務める。エレガンスをリアルに落とし込むファッション提案に定評があり、セレクトショップのプロデュースも手がける。最近は着物にも関心を広げ、ファッションと同じように日常にとり入れる企画、提案をしている。趣味は乗馬。


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